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申込受付:4月8日午前10時から電話またはファックスでNPO法人宮城県患者・家族団体連絡協議会☎796-9130 FAX 211-1781

FAXする場合次の4点を記入して下さい。   ①難病医療相談会「パーキンソン病」②4月20日 ③氏名(ふりがな)④ 電話番号/Fax番号

お問合せ:障害者総合支援センター☎725-7853

早朝の猛吹雪に開催が懸念されましたが、無事雪も止んで、大勢の方にお集まりいただき、今後の継続的な地区会発足のすばらしい足がかりになったようです。公共交通機関を使うことが難しくなってくると、近くで気軽に集まれる場があることは心強く助けになります。療養の悩みを分かち合うと不思議と元気が湧いてきます。「また来ます。」「また会いましょう。」この声を力に、いっしょに手を組んで歩んでいきましょう。          

寄付者の皆様・CiRAニュースレター読者の皆様へ

平素はiPS細胞研究へのご理解・ご支援を賜り、誠にありがとうございます。京都大学iPS細胞研究所の長船健二教授のドキュメンタリー動画が公開されましたので、ご覧いただけましたら幸いです。【WEB】■タイトル:「治療法のない難病に挑む」山中教授からのバトンをつなぎ正念場を迎えるiPS細胞研究の最前線に密着■U R L :https://news.yahoo.co.jp/articles/5f4180bc31f28dced2bbe3b328797ad985583cdd

iPS細胞研究を1日も早く多くの患者さんのもとへお届けできるように精一杯努力を続けてまいりますので、今後とも研究を見守っていただければ幸いです。

第2相KDT-3594ドパミン受容体刺激作用/経口薬 (非麦角系ドパミンアゴニスト) キッセイ薬品工業
第2相TAK-071パーキンソン病/M1ポジティブアロステリックモジュレーター(M1PAM)/経口(レビー小体型認知症薬)武田薬品工業
第2相TAK-341/ MEDI1341多系統萎縮症(MSA)/抗αシヌクレイン抗体/注射剤 武田薬品工業/アストラゼネカ
第1/2相CTI-DAP001/ DSP-1083他家iPS細胞由来ドパミン神経前駆細胞/細胞/医師主導治験住友ファーマ   京都大学iPS細胞研究所
第1相RG7935抗α-シヌクレインモノクローナル抗体/プラシネズマブ/注射剤 中外製薬/ロシュ(スイス)/プロセナ(アイルランド)
第1相DSP-9632Pパーキンソン病におけるレボドパ誘発性ジスキネジア/セロトニン5-HTIA受容体パーシャルアゴニスト/貼付剤住友ファーマ

2023年10月版新薬開発一覧ー薬効・会社別主な国内開発状況ー2023年9月15日現在 株式会社じほう http://ms.jiho.jp/NewMedicine.pdf より作成

※宮城県では8月初めから国立病院機構仙台西多賀病院で、ヴィアレブ配合持続皮下注による治療が始まりました。その他、他県等で当治療を開始した病院があればご教示いただきたくお願い申し上げます。➡vochebizen16@gakushikai.jp

 

2023/5/23 厚労省告示192号(適用24日):新薬・報告品目等23成分34品目にヴィアレブ配合持続皮下注が載りました。10mL1瓶の薬価が13277円、適応欄には「レボドパ含有製剤を含む既存の薬物療法で十分な効果が得られないパーキンソン病の症状の日内変動(wearing-off現象)の改善」とあり、備考欄に「抗パーキンソン薬。溶解度の高いホスレボドパとホスカルビドパレボドパを20:1で配合した持続皮下注射液。プロドラッグであり、速やかに主薬のレボドパとドパ脱炭酸酵素阻害薬のカルビドパに変換される。24時間持続皮下投与することにより、レボドパ濃度を至適治療域に制御可能。薬物動態はデュオドーパと類似。日中のwearing-off現象の改善効果にくわえ、朝の無動および睡眠の質の改善が認められる。注入部位関連事象、幻覚関連事象により試験中止に至る例が多かった点に留意。在宅自己注射可能。」と記されています。ピーク時投与患者数の予測は2万人

※宮城県では8月初めから国立病院機構仙台西多賀病院で、このヴィアレブ配合持続皮下注による治療が始まりました。

寄付者の皆様・CiRAニュースレター読者の皆様へ

平素はiPS細胞研究へのご理解・ご支援を賜り、誠にありがとうございます。京都大学iPS細胞研究所の髙橋 淳 教授、山中 伸弥 教授が下記のテレビ番組にそれぞれVTR出演する予定です。また、山中 伸弥 教授と将棋の棋士の谷川浩司十七世名人の対談が掲載された雑誌が発売中です。ご覧いただけましたら幸いです。

【テレビ出演】①髙橋 淳 教授■出演番組:テレビ東京 「ガイアの夜明け ~ここまで来た!iPS細胞はいま~」■放送日時:6月30日(金)22:00〜22:54■内容:髙橋 淳 教授がVTR出演し、iPS細胞研究について話しました。■URL: https://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/ ②山中 伸弥 教授■出演番組:MBS 「日曜日の初耳学」■放送日時:7月2日(日)21:00〜22:48(同時配信/見逃し配信あり TVer ※1週間)■内容:山中 伸弥 教授がVTR出演し、生物学を研究する中学生にメッセージを贈りました。■URL: https://www.mbs.jp/mimi/ 【雑誌】山中 伸弥 教授■掲載雑誌:講談社「週刊現代(2023/7/1発売号)」■発売日:6月26日(月)~■内容:山中 伸弥 教授が「「脳の老化 」は抑えられるのかーー私たちの考え」というテーマで、将棋の棋士の谷川浩司 十七世名人と対談しました。■URL:http://wgen.kodansha.ne.jp/book-list/

iPS細胞研究を1日も早く多くの患者さんのもとへお届けできるように精一杯努力を続けてまいりますので、今後とも研究を見守っていただければ幸いです。

パーキンソン病の歩⾏障害に対して、外科手術を用いることなく脳の外部から微弱な電流を流すことで脳活動を調整し、歩⾏機能を改善できるという画期的な研究成果が、2023 年 6 ⽉ 9 ⽇の『Journal of Neurology, Neurosurgery, Psychiatry』に掲載されました。タイトルは「⽇本発、歩⾏リハビリテーションの未来への⼀歩ーーパーキンソン病に新たな光明」、研究チームは名古屋市立大学、立命館大学、明治大学、京都大学、信州大学の研究者で構成されています。左図は五大学共同のニュースリリース全5ページのp2です。全文をご覧になるには上記タイトルをクリックしてください。                                      共同通信の記事はこちら➡脳に電気刺激、歩行改善 パーキンソン病リハビリで

 

友の会全国支部の皆さまお疲れ様です。昨秋より全国各支部で取り組んできました国会請願署名活動ですが、おかげを持ちまして今年度も「パーキンソン病患者への難病対策の推進に関する請願」が第211回通常国会において衆議院・参議院共に会期末の6/21日に採択され、内閣府に送付されることが決まりました。衆・参両院での「採択」は4年連続となりました。4/10の国会請願集会では全国から多くの同志が集い、2名の患者会代表が現状の苦しさ大変さを訴えました。参加してくださった党派を超えた衆・参議員の心に響いたと思います。これからも私たちの願い・思いを請願書に込めてこの活動を続けてまいりましょう。今回の請願活動にかかわってくださった全国の多くの方々に厚く御礼申し上げます。各支部におかれましては、署名活動にご協力をいただいた会員さま、関係者にも採択のご報告とお礼をお伝えくださいますようお願いいたします。併せて今回紹介議員をお願いした国会議員の方々にもご連絡いただけたら幸いに存じます。                                      衆議院議員 紹介議員数 28名 請願署名筆数 32,254筆          参議院議員 紹介議員数 22名 請願署名筆数 35,990筆

厚生労働委員会に付託された請願件数                       衆議院厚生労働委員会  45件  採択件数7件                 参議院厚生労働委員会  44件  採択件数7件

全国本部事務局 藤目英芳

パーキンソン病発症の仕組み解明と東北大が発表 ソーティリンというタンパク質がαシヌクレインを細胞内に取り込み蓄積 進行抑制治療薬開発にも期待(2023/6/13) (PC上の情報ソースは削除されることもあります。)

東北大学プレスリリース➡https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2023/06/press20230613-02-parkinson.html

2023年6月5日、米国実験生物学会連合の科学誌The FASEB Journalに掲載された研究論文は➡https://faseb.onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1096/fj.202201605RR

 

構音障害卓球療法を取りあげています。ぜひ手に取っていただきたい冊子です。

https://www.kyowakirin.co.jp/parkinsons/max/pdf/max.pdf からご覧になれます。

●本部HP(https://jpda.jp)>リンク>「会員専用ページ」からも閲覧できます。閲覧用パスワードが必要になりますので、会員のかたは「お問合せページ」からご連絡下さい。折り返し、閲覧用パスワードをご案内します。
●5月13日の総会・医療講演会・医療相談会の会場で、少部数ですが、協和キリン様よりご恵贈頂いた冊子を差し上げます。予約は「お問合せページ」からどうぞ。
●基本、マックスは病院、薬局で配布されていますので、依頼すれば取り寄せていただけます。

体験談&コンサート をYouTubeでご覧いただけます。コンサート の曲毎のYouTubeもあります。下線部をクリックして下さい。

第1部で宮城県支部の3人の会員が、自身の体験について語ります。       デバイス療法と言われる、脳深部刺激療法(DBS)や、L-ドパ持続経腸療法(デュオドーパ)の経験についてもお話します。         発表後、参加者との質疑応答の時間を設けていますので、ご一緒にパーキンソン病との向き合い方について考えてみませんか。          第2部では、PWPのご家族植木千遥さんと口腔リハビリを兼ねて昭和歌謡を楽しみましょう。※PWPPeople With Parkinson'sの略で、パーキンソン病をもつ人々の意味。

 

[高嶋哲夫]の落葉 (幻冬舎文庫)「パーキンソン病を患い、鬱屈した日々を送る内藤。還暦を迎えても何とか一人で歩いていたが、ある日街で姿勢を保てなくなり倒れてしまう。助けたのは通りがかりのユーチューバーやゲーム好きの学生らだ。この出会いが内藤に変化をもたらす。病の進行を抑える秘策を彼らと練り始めて……。衰えに抗う人と世を変えたい若者の心の交流を描く感動作!」    【高嶋哲夫】1949年7月7日、岡山県玉野市生まれ。慶應義塾大学工学部卒。同大修士課程を経て、日本原子力研究所研究員・・・カリフォルニア大学に留学し、帰国後作家に転身。『帰国』で第24回北日本文学賞、『メルトダウン』で第1回小説現代推理新人賞、『イントゥルーダー』で第16回サントリーミステリー大賞の大賞・読者賞をダブル受賞。(Amazonより)

遺伝子治療はiPS治療とは異なります。脳の被殻部に「局部麻酔で30分もあれば完了する」定位脳手術で直接遺伝子を注入するもので、一回の手術で治りますから「製薬会社には悩ましい技術」かもしれません。こちらのウェブサイトでは、治療前、治療後6ヶ月、治療後5年の実例をYoutubeで見ることができます➡(2022/01/28)「パーキンソン病などの神経難病の治療に期待が高まる「遺伝子治療」の最前線

あわせてこちらもご覧下さい。                           遺伝子治療研究所の「治験開始のお知らせ(2022/06/13)                   AADC欠損症の治験は3月と6月に投与終了。パーキンソン病(12例)とALSの治験は今年度10~12月に開始予定。「治験の募集及びご案内に関しては、別途実施」とのこと。Medical Noteホームページ 村松先生の連載記事パーキンソン病の遺伝子治療 治療の概念が大きく変わる」

パーキンソン財団は、アメリカスポーツ医学会と協力して、パーキンソン病の人々が安全で効果的な運動プログラムと指導を受けられるようにするために、新しいパーキンソン病運動の推奨事項を作成しました。・・・新しい運動ガイドラインは、有酸素運動、筋トレ、バランス・敏捷性・マルチタスク、ストレッチの4つの領域にわたる安全で効果的な運動の頻度、強度、時間、種類、進め方について記しています。」(2021年5月発表)新ガイドラインによれば、1週間に2時間半、中~強程度の運動をする。有酸素運動30分を週3、筋トレ30分を週2~3回、バランス、ストレッチも毎日または週2~3回が推奨されています。詳しくは➡https://www.prnewswire.com/news-releases/parkinsons-foundation-and-american-college-of-sports-medicine-announce-exercise-recommendations-for-parkinsons-disease-301298209.html

4月6日の卓球の日に日本ピンポン・パーキンソンのNPO法人化を記念して行なわれた福岡大学脳神経内科坪井義夫教授の講演「ピンポンとパーキンソン病」がFB用に編集され、動画で視聴できるようになりました。➡下図をクリックして下さい。卓球については約30分の講演中特に18、19~23、24分頃に詳しい説明があります。滋賀医科大学医学部附属病院脳神経内科医 川合寬道先生のFB(6月1日)とNPO法人日本ピンポンパーキンソンFB(6月1日)

パーキンソン病治療薬の「東の正横綱」レボドパ(L-ドパ)は、「効き目は強いが切れるのも速い。」その短所を改善した徐放剤(ゆっくりゆるやかに効く薬)「IPX066」は、欧米ではすでに5年前に承認され使われてきていますが、日本ではまだ認可されていません。 (L-ドパ速放剤の血中濃度半減期は服用後1~1.5時間、徐放剤IPX066は4~5時間、IPX203は7~8時間と言われています。1日の服用回数が少なくなればなるほど、進行期の患者のQOLは、健常者の想像以上に、大きく改善されます。)

       「IPX203」の第3相治験結果

その②「IPX066」(リタリー/ライタリー)次の徐放剤「IPX203」が第3相治験中であることをお伝えしましたが、2021年8月25日、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、ポーランド、スペイン、チェコ等欧米150ヶ所で506人を対象として行なわれてきた治験結果が発表されました。1日3回、徐放剤「IPX203」を服用した場合、1日5回、従来の速放錠を服用した場合よりも、良好なオン時間が増えたとのこと。現在9か月間の安全延長試験が進行中で、開発に携わってきたアムニール社では、2022年半ばに米国食品医薬品局(FDA)に「IPX203」の新薬承認申請(NDA)を提出する予定です。日本では先行薬の「IPX066(リタリー)」でさえも承認に到っていません。ドラッグ・ラグはすでに5年に及びます。L-ドパ徐放剤の早期承認をお願いします。8月25日のプレスリリース英語版詳細については下線部をクリックしてください。

ドラッグ・ラグMedical drug lag 新薬承認の遅延)とは、新たな薬物が開発されてから、治療薬として実際に患者の診療に使用できるようになるまでの時間差や遅延のことである。日本においては、世界において既にその使用が承認されている薬剤が、日本では使用が承認されていないことや、承認の遅れを指して使われる。主として規制当局による承認の遅れに起因する...日本のドラッグラグは、平均して1,417日間であり世界38位であった(2004年世界上位40ヶ国の平均は758日間)(Wikipediaより)

パーキンソン病と「兄弟分の関係にある」と言われるレビー小体型認知症。その当事者である樋口直美さんのインタビュー記事です。39才で幻視の症状が出、50才でレビー小体型認知症と診断された樋口さん、『私の脳で起こったこと』『誤作動する脳』などの本を著わし、医学の診断や世間のイメージとは異なる当事者の心理や症状を伝えています。  朝日新聞 2021/4/23

挑戦する医師につながるサイトcoFFee doctors武田 篤先生のインタビュー談話がのりました(2020年 1月19日)。次のような内容紹介で始まります。 

仙台市にある『国立病院機構 仙台西多賀病院』。2019年度は年間800名以上ものパーキンソン病患者さんが受診し、仙台医療圏で最も多くのパーキンソン病患者さんが通院している医療機関です。院長の武田篤先生は、一貫してパーキンソン病の診療・研究に取り組んできました。東北大学からこの病院に転じた時『ここを“パーキンソン病のメッカ”にしよう』と、決意した武田先生。この地で神経難病治療に取り組むことへの思いや、病院経営で大切にしていることを伺いました。」  上記サイト/写真をクリックしてぜひ本文をご一読ください。

製薬協より発行されている『「くすり」と「治験」』の改訂版パンフレットです。公開医薬品開発や治験に関する情報についてわかりやすく説明されています。治験への参加を勧められている方、検討中の方、参考にして下さい。

                

 

パーキンソン病治療薬の「東の正横綱」レボドパ(L-ドパ)は、「効き目は強いが切れるのも速い。」その短所を改善した徐放剤(ゆっくりゆるやかに効く薬)「IPX066」(製品名:米Rytary、英Numient )は、欧米ではすでに5年前に承認され、使われてきていますが、日本ではまだ認可されていません。                         

その①でこのように紹介したIPX066ですが、いまアメリカではすでに次の徐放剤IPX203が第3相の治験中です。IPX203は、IPX066と同じカプセル型の飲み薬でIPX066は半減期が4~5時間で1日3回投与するのに対し、IPX203の半減期は7~8時間、1日2~3回の投与で、オフが約1時間短縮されるとのこと。IPX203の副反応はIPX066より若干強いようです。https://parkinsonsnewstoday.com/2019/07/18/ipx203                   日本でも一日も早く徐放剤を使えるよう関係機関に訴えていきましょう。

■外国で使われているRytary=IPX066の患者向けパンフレットです。欧米では製薬会社がこのようなパンフレットを作って積極的に患者にアピールしていることに驚かされます。(各19ページ、15ページ、18ページのカラフルな英語版3タイプ)➡RYTARY Brochure.pdf (rytaryhcp.com) ➡SPARK Ambassador Brochure.pdf (rytaryhcp.com)Considering-RYTARY_Brochure.pdf

パーキンソン病治療薬の「東の正横綱」レボドパ(L-ドパ)は、「効き目は強いが切れるのも速い。」その短所を改善した徐放剤(ゆっくりゆるやかに効く薬)「IPX066」製品名:Rytary )はすでに5年前から欧米等で承認されてきました。水野美邦先生はこの徐放剤が「いまのPD患者さんにとっての福音になるのではないか」と語っています。 ※「鼎談 パーキンソン病の過去・現在・未来 水野美邦×武田篤×神田隆(司会)」『BRAIN and NERVE 』Vol.71 No.8 August 2019 P845 医学書院

JPDA兵庫県支部の会報誌 (『すくらむ』 No.160 2020年8月発行) は、この徐放剤 IPX066の未承認問題を取り上げ、◆パーキンソン病の新薬として期待されたレボドパ徐放剤(IPX066)が日本で開発されない理由は? と題した玉田彰子さんのブログ記事を4ページにわたって紹介しています。その理由とは・・・

日本で、薬価を算定する場合は効能・効果を基準とします・・(中略)・・L-dopa/カルビドパ合剤速放錠100mgが40円弱なので、きわめて低い薬価が予想されるため製薬企業が開発に踏み出せていないのだそうです。玉田さんはまたこう記しています。「患者にとって役に立つ薬で、開発がおそらく十分可能と考えられるのに、放置されている・・・患者側は納得がいきません。」

■玉田さんのブログ「パーキンソンとゆったり生きています」https://pd-ikiru.com/

■下記PDFファイルは4年前に日本神経学会が厚労省に提出した「未承認薬・適応外薬の要望(書)」です。  3ページ目の「2.医療上の有用性」に「IPX066」の分かりやすい説明があります。P13の<臨床的位置づけについて> と共にぜひご一読下さい。 ➡https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11120000-Iyakushokuhinkyoku/0000112751.pdf 

名古屋大学神経内科の平山正昭先生はJPDA愛知県支部の顧問でもあり、同県の会報誌に、専門分野の知識・情報を分かりやすくかみ砕き、「医療こぼれ話」と題して興趣ひかれるお話を毎号掲載しています。ここ10年ほどは、パーキンソン病と腸内細菌の関わりの研究に力を注いでいるそうで、先日、「朝日新聞Reライフ.net」の連載「腸サイエンスの時代」に、インタビュー談話が載りました。

患者の腸内でどのような菌が増えるか、減るか、が分かってきたそうで、便秘に悩まされやすいPD患者は、腸内細菌のネットワークを考え、必要なら便秘薬の助けをかりて便秘の改善に努めましょう、PD患者は抑うつ傾向があり、引きこもりになりがちですから、よく体を動かしましょう、と呼びかけています。ぜひ一読して下さい。

【朝日新聞Reライフ 「<連載> 腸サイエンスの時代   病気が進むと腸内細菌も変わる!?研究でわかったこと  名古屋大学神経内科准教授・平山正昭さんインタビュー(下)」 (2020年2月7日) 】※朝日新聞社よりリンク了承していただいています。

国立病院機構 宮城病院(亘理郡山元町)のホームページ( https://miyagi.hosp.go.jp/ )に「MRガイド下集束超音波治療の導入について」というお知らせが掲載されました(7月11日付)。この治療法については、支部だよりNo.100(2018年2月発行)で、「治療の新しい試みーーメスを使わず超音波でーー」と題して、2016年に帯広の北斗病院で行われた50代女性の臨床試験、および2017年に湘南藤沢徳洲会病院で行われた73才男性の臨床研究についてお伝えしました。本態性振戦という病気やパーキンソン病のジスキネジアに対して有効とのことです。2020年1月15日より、パーキンソン病にも保険適応となりました。宮城病院では今夏から本態性振戦にこの治療を開始し、「更に近々パーキンソン病にも治療適応が拡大される見込み」とのことですので、会報No.100の記事を改めてここに掲載します。参考にしてください。13 報道から見る新しいパーキンソン治療の試み MRガイド下集束超音波治療   14 報道から見る新しいパーキンソン治療の試み MRガイド下集束超音波治療

MRgFUS治療の対象となる基準やリスクについては、北斗病院や徳洲新聞ダイジェストHPに詳細な説明がありますのでご参照ください。https://www.hokuto7.or.jp/hospital/disease/fus/ https://www.tokushukai.or.jp/media/newspaper/1082/article-9.php

 

51才で発症したパーキンソン病が悪化して一時引きこもりの日々が長く続いた松浦謙一さん(64)、5年前沖縄旅行のお土産に買った三線(さんしん)をある日ふと弾きたくなり、近所の三線サークルに通い出しました。ちょうどその頃高校時代にバンドを組んでいた友達に誘われ、奥様も含めて音楽ユニットを結成。薬の調整も功を奏し、今では車椅子から離れ、杖1本で電車移動しながらライブ演奏をこなすまでに回復しました。「音楽は生きがいで、すべてです。病気になってよかったとすら思っています。」(朝日新聞記事)松浦さんは62才でレビー小体型認知症も診断され、若年性認知症のシンポジウムで日々の前向きな生活を語るなど、積極的に活動しています。

■神奈川新聞2019年7月31日「『隠しても何にもならない』『認知症を楽しむ』若年性認知症患者の訴え」https://www.kanaloco.jp/article/entry-185644.html

■朝日新聞2019年9月16日「『幻視』の話題はネタにしてます」(写真右)

本部より以下の情報提供がありました。詳細は支部会報NO108(8月発行)で報告。

  1. 2019年7月15日日経新聞朝刊の記事「脳の遺伝子治療 治験進む」写真下
  2. 第25回日本遺伝子細胞治療学会にて自治医科大学・村松慎一先生による「パーキンソン病・ALSの遺伝子治療」の講演 日時:2019年7月20日(土)15:30~17:00
    会場:東京大学(本郷キャンパス)伊藤謝恩ホール
    主催:東京大学医科学研究所先端医療研究センター
    ポスター日本で始まる遺伝子治療

 

『卓球レポート』に以下の記事が載っています。ネナード・バック氏のインタビュー談話、卓球と、パーキンソン病の改善(前編・後編)も合わせてお読みください。     

ネナド・バック氏はミュージシャンだが、パーキンソン病になったことで音楽活動ができなくなっていった。指先に障害があらわれてギターが弾けなくなり、まっすぐ立つことも、声を出すことすら困難になってしまったのだ。だが、時々卓球をするようになってから、症状に改善の兆しが見えた。そして、卓球をする頻度を増やしていったところ、症状は明らかに改善し、なんとギターが弾けるまでに回復。まっすぐ立てるようにも、声も出せるようになったという。
ネナド・バック氏は自身の経験をもとに「ピンポン・パーキンソン」という活動を始めた・・・目的は、パーキンソン病への理解を促し、卓球を通じてパーキンソン病患者の健康状態を改善することだ。そして、ITTFにギターの弾き語りによるプレゼンテーションを行って協力を願い、このたび、ITTF基金による「第1回パーキンソン世界卓球選手権大会」の開催が決定したのである。※ITTF(International Table Tennis Federation)=国際卓球連盟

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